Egnater Tourmaster 4100
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Egnater Tourmaster 4100

Tourmaster 4100, Tube Guitar Amp Head from Egnater in the Tourmaster series.

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Egnater Tourmaster 4212 : ヘビー級!

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Los Teignos 2008/09/28

Los Teignos 2008/09/28

Egnater Tourmaster 4212をテスト



どうやら真空管が近頃のトレンドなのかも。フェンダーはエントリー・レベルの5ワットアンプ Champion 600を大ヒットさせたし、Line 6はBognerとのコラボレーションで真空管の古き良きサウンドをアルゴリズム化しているし、そして今度はTourmaster 4212でかなり過激な価格設定を打ち出しているEgnaterの番のようだ。何しろ同社のフルチューブのヘッドアンプ4100が250,000円、スピーカーキャビネット412が100,000円のところへこの真空管100Wコンボアンプが約280,000円ときたもんだ。





一応知らない人のために言っておくと、実は真空管アンプのワット数というのはトランジスターアンプのそれとは単純に比較できない。細かい話は抜きにしてボリュームに関して言えば、30ワットの真空管アンプは100ワットのトランジスターアンプをぶっ飛ばすほどの音量だ。というわけで100ワットの真空管アンプのパワーを想像してみて欲しい。近隣住民との果てしなき戦い!? そりゃ避けられそうもない。またはCのコード一発でおばあちゃんのクリスタルやお皿のコレクションが割れちゃうとかね。ついでながら言うと、小さなコンサート・ホールだったらPAは必要ないよ。(スタジアムで演る場合はちょっとだけ必要、ほんのちょっとね)







ヘビーデューティー…







Egnaterが受けている名声から見ても(Randall社のMTSシリーズでも採用されているようなモジュラー・プリアンプ付きアンプというコンセプトを発明したのは彼等だしね)コストパフォーマンスはかなりいい線だ。けれどもこのアンプの切り札はまだまだそんなもんじゃない。カスタム・ボイシングの12インチ・セレッションスピーカー Egnater™ Elite-80を2発搭載し、フロントパネルのボタンで4つのチャンネル(各チャンネルごとにゲイン、ベース、ミドル、トレブル、マスターをそれぞれ設定可能)をオン/オフできるだけでなく、サウンド・キャラクターをクラシックとモダンで切り替えることもできる。チューブ回路を使用したリバーブに加え、あっという間にチャンネルを切り替えられる6ボタンの頑丈なフットスイッチも付属する。

中でも最も興味深いのは、例えばリア・パネルにはPOWER GRIDなる一連の小さなスイッチがあって、各チャンネルの出力を個別に設定できる点だ。どう使うのかって? 右のグローバルスイッチは全体のパワーを半分に減らす。そのハーフパワー・モードでは各チャンネルは10、25、50ワットになり、フルパワー・モードでは20、50、100ワットになるというわけだ。これは単純だけど素晴らしい! なぜならこのおかげでツアーマスターを市場で最も多目的に使用できる真空管アンプと見ることができるからだ。10ワットや20ワットにすれば家で弾くにも完璧だし、25ワットや50ワットはリハーサルにもってこい。そしてコンサートでは100ワットのリアルパワーを・・・これ1台で幸せになれるよ!





一方、ツアーマスターのこの柔軟性にはトランス軍団が必要なわけで、そのために重さは1トン、いや2トンくらいかな?とにかく重い。2〜3メートル以上運ぼうとしようものならヘルニアになることうけあいだ。とはいえEgnaterは救済策として取り外し可能で頑丈な4個のキャスターを付けている。それに2人で持てるように両サイドにハンドルも付いている。なのでまぁ重さに関しては致命的な欠点というわけではない。
話をもう一度アンプのリア・パネルに戻そう。EFFECTS LOOPセクションではループの割当をチャンネル1-2、チャンネル3-4、全チャンネル、そしてペダルのみに切り替えられる。センド&リターンはどちらのレベルも調整可能で、直列でも並列でもワンタッチで切り替えられるボタンも備えている。
以上かって?
まだまだ。
ライン・レコーディング用アウトプット、そして4、8、16オームのインピーダンス調整付きスピーカー・アウト、それにマスターバイアス調整ネジまである!
他に何が要るだろうか。
サウンド?
オーケー。







ヘビーサウンド







さぁ、サウンドについて話す時が来た。約束の地ならぬ約束の管を発見する至福のときだ。プリアンプの8本 (Egnater™ 12AX7A / ECC83)、アウトプットの4本 (Egnater™ 5881 6L6タイプ) はいずれもGroovetubes社によってEgnaterのために厳選された真空管だ。

チャンネル1と2はクリーンなサウンド用になっており、いわゆるフェンダーっぽい音だ。2つの違いはチャンネル1は超クリーン・サウンドであるのに対し、チャンネル2はもう少しゲインがありマイルドなオーバードライブを得ることもできる。チャンネル3と4はオーバードライブ専用だ。チャンネル3では例えて言えばマーシャルのような、ブリティッシュ・ロック・サウンド。アンガス・ヤングのファンとか未来のジミー・ペイジとかが大喜びしそうな感じだ。(AC/DCはブリティッシュじゃなくてオージーだけどね) チャンネル4は凶暴にしてモーレツな、超ヘビメタとか80年代スラッシュ・サウンドだ。

とはいえ覚えておいてほしいのは、ツアーマスターはメタルよりはロックなサウンドのアンプで、極端系メタルにはふさわしくない。ダイムバッグ・ダレルとかKornのサウンドを期待されてもねぇ。DOOMやBLACKやデスやスラッシュ系な音を得るにはやっぱりディストーション・ペダルを使わないと。これは別にネガティブな点ではないけど、一応ね。





それ以外のジャンルに関しては、ジャズやブルースからハード・ロックまで何でもござれだ。特に各チャンネルにCLASSIC/MODERN切り替えスイッチが装備されて以来、サウンドの幅が広がっている。例えばチャンネル1でCLASSICにするとフェンダー・ツインリバーブ的なサウンドだし、MODERNにすると歪ませないマーシャルJTM的だ。はっきりしたトーン変更を伴う一種のミディアム・ブーストやまたはその逆、ちょうどContourスイッチのようなものだ。結果としてクリアーなサウンドからオーバードライブまで、モダンからビンテージまで、とても幅の広いニュアンスのパレットを持っている。特にマイルド・オーバードライブからヘビー・オーバードライブへの移り変わりは多彩だ。

いくつかオーディオ・サンプルを載せておこう。
レスポール:
clean 1, clean 2, clean 3, lead, overdrve 1, overdrive 2

ストラトキャスター:
Clean, Overdrive







結論







このアンプに欠けているものはほとんどないとしか言い様がないだろう。もっと軽いアンプが望まれたかもしれない、だがパワーを選択した以上それを実現するのは難しそうだ。更に柔軟にコントロールできるように6個よりもっと多くのボタンのフットスイッチがあったら良かっただろうか。それともMIDI機能とか。しかしそれは細部にこだわり過ぎというものだろう。重要な事実はEgnaterが凄く良く鳴るオールマイティなアンプを相対的にナイスな価格で出しているということだ。搬出入の問題さえクリアできればだが…とにかくブラボー!



  • 4チャンネルによって多目的に使用できる

  • ニーズに応じてパワーを切り替えられる

  • サウンド!

  • 必要なものは全て揃っている

  • 価格設定

  • 重量43キロ(身体が鍛えられるかも)



  • メタル系には不向き(エフェクターを使えば問題ない)

  • MIDI機能はない

  • 重量43キロ(さすがにローディーは付属していない)


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