Fender Champion 600 [2007-2012]
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Fender Champion 600 [2007-2012]

Champion 600 [2007-2012], Tube Combo Guitar Amp from Fender in the Champion series.

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Fender Champion 600 詳細レビュー
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小さいことはとてもファッショナブル。ビンテージはとてもファッショナブル。フェンダーはとてもファッショナブル…。何の話かって? フェンダーが復刻した小さくてビンテージなギターアンプ Champion 600の話! オリジナルは1949年から1953年にかけて販売されており、コンセプトは1ボリュームのベーシックな5ワット真空管アンプ。果たして「買い」か「はずれ」か?

Red Led 2007/10/13

FENDER Champion 600をテストする

Champion 600
都会の生活は練習熱心なミュージシャンにとって時にやや気詰まりだ。ご近所に迷惑をかけないようにしなきゃいけないしね。そこでメーカーは様々なシチュエーションに合わせたいくつかの解決策を提案してきた。 アンプメーカーはギタリストのために、警察に通報されることを心配せずにボリュームを上げられるような小型アンプのシリーズを開発してきた。 アンプはフルボリュームでプレイしたときに良い音で鳴るのは紛れもない事実だ。ただし真空管アンプならね! だからこそ5ワットの真空管アンプというのは、うるさくなり過ぎず良い音が得られそうで興味深い。 さぁパッケージを開けてみよう!

小さく、そして美しい

Red Led おお、美しい赤…
もしビンテージなデザインが好きなら、パッケージから出したとたんに満足するだろう。ブラウンとオフホワイトのツートンカラーのカバリングはとても良い感じだし、スピーカー部を覆うベージュのモケットは手触りが柔らかい。そして小さなフェンダー・ロゴ、ビンテージ・スタイルのボリュームつまみ、オン/オフ・スイッチ、赤い宝石のようなパイロットランプ等々、全て調和がとれている。 レザーストラップのハンドルはこの妥当な重さ(7kg)には充分な強度のようだ。アンプを持ち運びたいときに電源ケーブルを束ねられるように、キャビネット内にマジックテープがしつらえてあるのは、ちょっとしたことだが気が利いている。 設定に関してはシンプルの極み。たったひとつのつまみ、ボリューム調節だけだ。トーンはない。このフェンダーの決定は物議を醸すかもしれないが、筆者にとっては何ら問題ない。どちらにせよ、ギター本体のトーンとボリュームによって求める音が素早く見つけられるし、アンプがビンテージスタイルなのだからこれはこれで筋が通っている。ちょっとした重要なポイント。ボリュームは目盛りが12まであるのだが、12の方が11より良く、11の方が10より良い! 入力端子はHighとLowの2つ。後者はもし高出力のギターを使用してクリーンなサウンド・レスポンスを得たい場合に適している。とは言うものの、筆者には2つのインプットの間にあまり違いは感じられなかった…。

内なる美

Haut-parleur フェンダーの6インチ・スピーカー
筆者の祖父が言うことには、真空管アンプは女のようなもので、内面の美しさこそ重要なのだそうだ。このアンプはパリス・ヒルトンよりジョディー・フォスターという感じか。 内部回路は限界までプッシュしたときに軽いオーバードライブとパワーを発揮するように設計されているようだ。内部には2本の真空管(プリアンプに12AX7、メインアンプに6V6)があり、4オームの6インチ・スピーカー1発、そして外部スピーカー出力(最低4オーム)の端子。 これはベーシックなようだが、少なくともいくつかのケースでは効率的だ。1チャンネルで1つのコントロールしかないChampion 600は確かに多目的なアンプではない。もしも必死に何か新しいサウンドを探し求めているという場合には、恐らく失望する可能性が高いだろう。しかし結局のところ、セールスポイントは多目的性ではないし、フェンダーの施したデザインそのものがどんなサウンドのために作られたアンプなのかを率直に表している。 オーケー、前置きは充分だよね。さぁ、ギターを繋いでみよう。

ソニック・ビューティー

Le champion en situation ストラトキャスター、Champion 600、セーター
真空管が暖まるのを少し待てば、すべての疑惑が消え去る。このアンプは美しいクリアーなトーンで驚くほど充分なボトムエンドがあるのだ。6インチのスピーカーは暖かみのあるサウンドで我々の期待を満たしてくれる。これぞフェンダー! フェンダーの他のアンプにも通じる音の特徴が見られるが、それにしてもこの小さなスピーカーからこんなにも暖かく、クリアーでパワフルな音が出るとは驚きだ。カタログには5ワットと書かれていても、隣人を悩ますに充分過ぎるほどの音量が出る。一方、ドラマーが強めに叩くバンドで使うには不充分だろう。もっとも、マイクとPAシステムはだからこそ開発されたようなものだけど。もし練習場所にPAシステムがあるなら、Champion 600とダイナミックマイクでバッチリ事足りる。例えば背面の開口部にSM57がちょうど入るので問題無しというわけだ。このアンプなら運ぶのに腰を痛めなくて済むしね。 でも既にこんな不満の声が聞こえてきそうだ。 「わかったよ、Championはルックスもいいし、サウンドもクリアでナイス、だけど用途が限られるんじゃないの」 そう、その通り。Champion 600はブルースやロック、ジャズ用にはいいが、メタルやその他の極端なスタイルには全く向かない。しかしハードロッカーはオーバードライブやディストーション・ペダルを使えばいいだろう。

サウンド!

Logo Fender
サウンド・サンプルの作成にはアメリカン・ストラトキャスター VG(ただしスタンダード・モードで)と52年製アメリカン・テレキャスターを使用した。どちらのギターも我々がよく知っている音色であり、そのサウンドキャラクターは変わっていない。どちらもこのベイビー・アンプのパートナーにもってこいのギターと言えるだろう。その上Championは指やピックの弾き方にダイナミックに反応して、生き生きしたバイブレーションを感じさせてくれる。 録音はSM57をスピーカーの前に、状況によってややオフ気味に設置して行った。マイクをスピーカーに近づければボトムエンドが増し(そう、小さい6インチ・スピーカーでさえそうなる)そしてそれとは逆にマイクを遠ざければ、よりオープンなサウンドになる。 もし響きの良い部屋でコンデンサーマイクをアンプから2〜3メートル離して設置すれば、よりナチュラルなサウンドが得られるだろう。SM57は常に独特のクセがあることも心に留めておいて欲しい。どちらのギターでも、このアンプがどのように反応するかデモンストレーションするために、いくつかのボリューム・セッティングを試してみた。
ストラトキャスター テレキャスター
ネック側ピックアップ / Vol. 4 ブリッジ側ピックアップ / Vol. 12
ネック側ピックアップ / Vol. 6 ネック側ピックアップ / Vol. 5
ネック側ピックアップ / Tube Screamerペダル ネック側ピックアップ / Vol. 7
ネック側ピックアップ / Vol. 12 ネック側ピックアップ / Tube Screamerペダル
ブリッジ側ピックアップ and middle / Vol. 6 ブリッジ側ピックアップ / Vol. 5
歪ませないクリアーなサウンドでは、2本のギターは完璧に区別がつく。サウンドはシンプルにして美しく、こんなにちっちゃなアンプで弾いていることを容易に忘れてしまうだろう。クランチトーンも典型的なビンテージサウンドで興味深いし、シンプルなストロークとアンプによる歪みは気持ちがいい。ディストーションのトーンに関しては、好みの問題だ。非常に60年代のアンプに近いサウンドなので、中間はなくて好きか嫌いかにはっきり分かれるだろう。とはいえ、好みのディストーション・ペダルを繋ぐことを妨げる理由は何もない。 ちなみに、真空管を別のものに換えたり、回路を改造するユーザーもいる。AudioFanzineの掲示板(現時点では仏語、英語のみ)にはDo It Yourselfな人のための様々なヒントが掲載されているので是非覗いてみて欲しい。

結論

Champion 600
Champion 600は長所も短所も併せ持っているが、どうにも無関心ではいられないアンプだ。 多目的性という強みはないし、全くモダンでもないにもかかわらず、この小さなアンプが筆者の周囲のミュージシャン達を大いに魅了したのは事実だ。それにこの小ささと軽さは、持ち運びできるアンプを探している人にとっては大きなアドバンテージになるだろう。 ライバル製品もそこここにあるので、できる限りそれらも試してみることを強くお勧めしたい。アンプ選びというものはそもそもほとんど好みの問題なのだ。 独自のキャラクターを持つChampion 600は全ての期待に応えられるわけではないが、価格の安さから見ても、試す価値があるし買う価値がある。
  • ルックス!
  • 本当にナイスなサウンド
  • これ以上セットアップが簡単なアンプがあるだろうか
  • 用途が限られる
  • メタルには全く向かない