Squier Classic Vibe Telecaster '50s
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Squier Classic Vibe Telecaster '50s

Classic Vibe Telecaster '50s, TE モデル from Squier belonging to the Classic Vibe Telecaster '50s model.

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Squier Classic Vibe シリーズ レポート
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Squier®ブランドはフェンダーのデザインをベースに一貫して廉価なギターを1982年から作り続けている。同ブランドの初期に日本で製造されたギターは一部でコレクターアイテム化しており、スクワイアはClassic Vibeシリーズでその魔法を再び取り戻そうとしているようだ。単にビンテージ・モデルを忠実に復刻しようとするのとは異なるやり方で、クラシック・フェンダー・デザインのバイブレーションをキャッチするアプローチが採られたのがこの最新シリーズだ。

kon-tiki 2007/12/06

Squier Classic Vibe シリーズをテスト

Squier Classic Vibe Series all 4
Classic VibeシリーズはTelecaster®'50s、Stratocaster®'50s、Stratocaster®'60s、Duo-Sonic®'50s、Jazz Bass®'60s、Precision Bass®'50s、Precision Bass®'60sというラインナップ。このレビューではこのうちStratocaster®'60s、Telecaster®'50s、Duo-Sonic®'50s、Precision Bass®'50sを見て行く。どの製品もメーカー希望小売価格57,750円(税込)で実売価格は4万円台となっている。 最初に気づくのは楽器がとても注意深くパッケージされていること。箱から出すや、その仕上げの美しさに打たれるに違いない。これらのギターは確かにクラシックなルックスだが、単に仕上げが美しいだけに留まらず、素晴らしいフィーリングを兼ね備えている。そしてハードウェア(常にスクワイアの弱点だ)以外は全てが価格に十二分に見合ったものだ。このシリーズではより廉価な「ビンテージ」や「クラシック」なハードウェアという選択肢が採られている。いくつかの「クラシック」なパーツの選択は適切に思える反面、いくつかはより「ビンテージ」ではないパーツ(例えばエンクローズド・ペグのような)の方が良かったかもしれない。しかし当然それはコストにはね返るので、まずこれらのモデルの価格を考慮する必要がある。他のたくさんの長所と併せて、パーツのチョイスも見て行こう。 まず見られるハードウェア上の欠点はテレキャスターとプレシジョン・ベースの、サイドにマウントされた出力ジャック。これらのジャックはいくらネジを締めてもかなりルーズなままだ。この問題はジャックがサイドにマウントされた機種だけに見られる。テストした他の機種(ストラトとデュオ・ソニック)は多かれ少なかれよりしっかりしたジャックだ。他の興味深い特徴はノブが全体的に他のフェンダーのそれに比べて固いことだろう。個人的にはプレー中にもう少し軽く調節できるノブが好みだが、これは必ずしも問題ではないし、ある意味頑丈さを示していると言える。 それでは詳しく見て行こう。

Telecaster®'50s

Arrière
美しいギターだ。カラーはビンテージ・ブロンド・メイプルの1種類だけ。これは必ずしも万人向けのテイストではないかもしれないが。実際は写真で見るよりもクリーミーな色合いで、木目がうっすらと見える仕上げは既に述べたように素晴らしい。木材そのものはパイン材。それは軽いギターを作るためと思われるかもしれないが、実際そうではない。このギターは重いのだ。重量は9ポンド近くもある! これは今までに筆者がプレーした最も重いギターというわけではないにしても、ほとんどそれに近いものがある。何でこんなに重いのかと疑問に思う人もいるかもしれない。いずれにせよ筆者にとっては重さは妨げにはならないが、しかし重いギターを好まないギタリストにとってはマイナスかもしれない。 他のスペックに関しては、ネックはワンピースのメイプル(モダンCシェイプ、グロス・フィニッシュ)で、メイプルの指板(指板Rは9.5インチ)に25.5インチ・スケールの21フレット。フレットはミディアム・ジャンボタイプ。ピックアップはアルニコ3マグネットのカスタム・ピックアップをネック側とブリッジ側に2基搭載。そしてボリューム/トーン・コントロールと3ポジションのピックアップ・セレクターという構成。ハードウェアはクローム。 ハードウェアについては、驚くには当たらないがウィークポイントはやはり前述のサイド・マウントのジャックだ。どんなにナットを締めてもルーズで、まるで激しく動いたら抜けてしまいそうに感じられる。とにかく常にギタースタンドを使い、出来る限りジャックに刺激や負担をかけないようにしよう。そしてピックアップ。ネック側のピックアップは弦からけっこう遠く、高さ調節のネジも見えるところにはない。高さ調節のネジはピックアップ・カバーの下にあり、どちらにせよあまり目立った効果はないと聞いたことがあるが、この点は謎のままだ。一方ブリッジ側のピックアップは高さを調節するネジが付いている。 メイプル・ネックの感触は素晴らしく、筆者がテストしたモデルはネックのどの部分も完璧な調音だった。12フレット以下のポジションでのコード弾きはパーフェクトなチューニングを保つ。後述のデュオ・ソニックとは対照的に、ギター自体がきわめて重いため非常にソリッドな良い印象を受ける。ギザギザのあるコントロール・ノブも頑丈な印象だが、既に述べたように筆者にとっては回すのが少し難しい。ピックガードはやや安っぽく見えるし少し厚過ぎで、エッジが擦り切れた感じだが筆者には特に気にならないし、簡単に取り替えることができるので問題ではない。
Arrière
音響的に、このギターの音はなかなか良く心地よく響く。ひとたびアンプに繋げば、あのテレキャスター特有のサウンドが得られる。ただし多少の例外を除いて。まずネック側ピックアップがよくテレキャスで聴くことのできるサウンドほどにはクリアーでないように感じられる点。ピックアップから発せられる信号レベルもスタンダードなアメリカン・フェンダーと比較してやや弱いようだ (ビデオをチェックして欲しい)。それは別として、サウンドはとても良く、いわゆるテレキャスターの音。筆者が今まで弾いてきたメード・イン・メキシコのテレキャスよりも良い音なのは明らかであり、しかも今まで出会った何本かのアメリカ製テレキャスよりも良いくらいだ。価格からすると試す価値大いにあり。そして詳しくはまた後述するが買う前によくテストをする必要がある。 こちらのビデオでルックスとどんなサウンドなのかを聴いてみて欲しい。フェンダーUSAのスタンダードなテレキャスターとも比較している。

Duo-Sonic®'50s

Arrière
フェンダーから、3/4サイズの学生にも買い求め易いモデルとしてデュオ・ソニックが初めて登場したのは1956年。1959年にモデルチェンジされたが1969年頃に製造が打ち切られた。その希少性から、このモデルに興味を抱くギタリストは多いだろう。 スペックはバスウッドのボディ、ワンピースのメイプル・ネック(Cシェイプ、指板R9.5インチ)でミディアム・ジャンボタイプの21フレット。スケールは24インチ・610mm。ピックアップはアルニコ5マグネットのシングルコイル・カスタム・ピックアップがネック側とブリッジ側に2基。このギターも3ポジションのピックアップ・セレクターを持ち、3サドルのトップロード・ハードテイル・ブリッジ、そして白いプラスチック製ボタン付きビンテージスタイルのペグという構成。ハードウェアは全てクローム。 シリーズの他のモデル同様仕上げは素晴らしいが、テレキャスターと同じく「デザート・サンド」一色のみ。個人的にはこの色を気に入っており、ゴールドのアルミニウム製ピックガードとのマッチングがナイスだ。比較的小型でボディがバスウッドなのでこのギターはとても軽い。ショートスケールのネックには慣れが必要な人もいるだろうが、筆者はベンドし易い(2音以上チョーキングできる)短いネックが大好きだ。 このギターの弾き易さやルックス、サウンドはとても気に入ったが、残念ながらネックの数カ所で音調に問題があった。複数のフォーラムに目を通したところ他のデュオ・ソニックのユーザー達はこの問題がないようなので、これはどうやら中国製のモノによくみられるような当たり外れの問題のようだ。今回テストに使用したギターでは完璧にチューニングすることがほとんど不可能だった。もしオープンCのコードでチューニングが合っているとすると、オープンDのコードは悲惨なことになり、逆もまたしかり。その上、弦を指板まで押しつけるだけで半々音くらい音程を上げられる程、フレットがとても深い。ショートスケールであることも関係しているかもしれないが。しかも1弦でややビビりがあった。実際ブリッジのサドルが6つでなく3つしかない点でも、解決の助けにならなかった。単に外れなモデルに当たってしまった訳だが、他の全てに関してはとても気に入っただけに残念だ。
Arrière
もしこの点に目を瞑れば(たまたまテストに使用したギターだけの問題である可能性を考慮して欲しい)演奏するのが楽しいギターだ。これはショートスケールのネックの弾き易さのみならず、ナイスなサウンドによるところが大きい。もしクリーンな高音のギターを探しているならピッタリだろう。ミュートしたコード弾きの音も良い。そしてこのシリーズの他のギターと違ってシングルコイル特有のノイズがないのだ。そして何よりも、とても軽い。 サウンド・サンプル:

Stratocaster®'60s

Arrière
Classic Vibe シリーズのストラトキャスターには2種類のタイプが用意されている。50年代の2カラー・サンバースト仕上げにメイプル・ネック、そして今回テストしている60年代の3カラー・サンバースト仕上げにローズウッド指板のモデル。 前述のボディカラーと指板の材質に加え、ハンノキ材のボディにワンピースのメイプル・ネック(Cシェイプ、指板R9.5インチ)にミディアム・ジャンボタイプの21フレット、5マグネット・ポールピースのシングルコイル・ストラト・ピックアップが3基という構成。その他は25.5インチ(648mm)スケール、5ポジションのピックアップ・セレクター、ビンテージスタイルのトレモロ等々、スタンダードなストラトキャスターの仕様だ。全てのハードウェアはクローム。 他と同様、このギターの仕上げに見られるクラフツマンシップはトップクラスであり、ルックスもフィーリングも素晴らしい。もちろんペグや他のビンテージスタイルのパーツのスペックはもっと良い選択肢もあっただろうが、そうすればコストがかかり過ぎてしまうことは間違いない。ネックと指板は特に良い仕上がりだ。ローポジションの最初の数フレットはやや少し深過ぎてコード弾きの際音程に影響する可能性がある。デュオ・ソニックほど深刻ではないのだが、それでも時に当惑させられるかもしれない。 音響的にはよく響くしバランスがとれている。このギターもストラトらしい特徴のあるサウンドだ。ピックアップはパンチがありサスティーンも充分。ややノイジー(ビンテージ的とも言える)だが深刻な問題は何もない。 サウンドの良さには感銘を受けたほどだ。サウンドに関しては筆者の91年USAストラトに勝るほどだ。(いったい何故なんだろう?と思わずにいられない) ミディアム・ジャンボタイプのフレットとローズウッド指板の組み合わせはプレイヤーに多彩なコントロールと快適な弾き心地をもたらす。しかもルックスは高級感がある。掴みはどこだろう? ハードウェアが価格の差を納得させてくれるだろうか?
Arrière
とにかく自分で聴いて判断して欲しい。 サウンド・サンプル: プレイヤーのレベルに関わりなく、または既に何本のストラトを持っているかにも関係なく、このギターは是非試してみるべきだ。もっともあなたの奥さんやガールフレンドがギターの本数について愚痴っているなら試さないでおいた方がいいかもしれないが…。

Precision Bass®'50s

Arrière
Squier Classic Vibe シリーズは3種のベースを含んでいる。50年代および60年代プレシジョンベース、そして60年代ジャズベースだ。このテストでは50年代プレシジョンベースを取り上げる。 このベースのルックスとフィーリングはすっかり気に入ってしまった。ユニークなカラーのチョイスは万人向けではないかもしれないが、アイキャッチになっている。ライブでこのベースを使う度にポジティブなコメントを貰うし、このシリーズの他のモデル同様、仕上げのクラフツマンシップは非常に印象的だ。 スペックはバスウッドのボディ(レイクプラシッド・ブルー)にネック(Cシェイプ)はワンピースのメイプル。20フレット(34インチ・864mmスケール)でアルニコ5マグネットのシングルコイル・ピックアップが1基。コントロールはボリュームとトーンの2つ、4サドルのHiMassブリッジ、そしてオープンギアのペグ。ハードウェアはクロームでノブはギザギザのあるタイプだ。 例によって「ビンテージ」という言葉にはどうしても廉価でイマイチなハードウェアがつきまといがちだが、たまにはそれが問題にならない場合もある。しっかりとしたノブ、4サドルのブリッジとペグはきちんと役目を果たしている。このベースのルックス、フィーリング、サウンド、そして弾き心地は良い意味でまさしくビンテージ的だ。個人的にはメイプルネックの感触とボディ背面の輪郭が特に気に入っている。4サドルのブリッジのおかげで、ビビりの問題が起きた場合でも容易に調整できる。ピックアップもアクセスし易いネジで簡単に好みの高さに調整可能だ。 唯一の問題は、前述したテレキャスター同様やはり締めてもゆるめなサイドマウントのジャック。ライブでこのベースを初めて使用した際、ギタースタンドがなかったためシールドを挿したまま角に立て掛けておいたのだが、ベースの重さがジャックにかかり接触が悪くなってしまった。(ついやってしまった…)長持ちさせるためにもElectrosocket製か他の高級品に換える方が良いだろう。 サウンドに関しては、スクワイアが「暖かみのある、old-school初期のプレシジョンベース・トーン」と謳うのは伊達ではない。プレイしていないときピックアップ・ノイズが若干あるが、もちろん「ビンテージ」なノイズだ。このベースはモータウンやファンク、ロック、レゲエ等、様々なスタイルにばっちりハマるだろう。トーンを上げればチョッパーもかなりイケる。
Arrière
サウンド・サンプル: このシリーズのテレキャスターやストラトキャスター同様、ハードウェアを除けば、このベースはメイド・イン・メキシコはおろかUSAモデルとも比べられるしコストパフォーマンスは非常に高い。

結論

これらのギターとベースはフェンダー/スクワイアの品質管理部がきっちり仕事をしさえすれば、低価格で高品質な製品としての大きな可能性を秘めている。それでもなお、中国製の楽器を買ったことのある人なら解ると思うが、かなりの当たり外れがある。もし確実に当たりの楽器を手に入れたければ、自分自身で試してみる必要がある。少なくとも購入する楽器店の返品規約はチェックしておこう。欠陥は見てみるまで判らないのでこれは重要なポイントだ。なので実際に近くの楽器店に行きこのClassic Vibeシリーズをよくチェックしてみて欲しい。当たりであればコストパフォーマンスの高さは凄い。いくつかハードウェアの問題も残るが容易に取り替えられるし、定価57,750円/実売4万円台という価格を考えれば、心配やためらいなしに改造できるというものだ。とにかくこのシリーズを試してみることをお薦めしたい!
  • 美しい仕上げ
  • サウンド
  • 出来映え
  • 価格
  • デュオ・ソニックのノイズの無さ
  • テレキャスターの正確な音調
  • デュオ・ソニックの音調とネックの問題(おそらく筐体差によるもの)
  • ハードウェアの問題:テレキャスとプレベのサイドマウント・ジャック
  • 若干ノイジー(テレキャスター、ストラトキャスター、プレシジョンベース)
  • 3サドルしかないテレキャスターとデュオ・ソニックのブリッジ