Fender Volume Pedal Reissue
+
Fender Volume Pedal Reissue

Volume Pedal Reissue, ボリュームペダル from Fender.

Price engine
三行広告
フォーラム
  • フォントサイズの変更
  • 削除する

Fender Classics Re-issue Pedals 詳細レビュー
  • Like
  • Tweet
  • +1
  • Pin it
  • Mail

ギターやベースほどの知名度はないが、フェンダーはクラシック・ペダルも 50 年以上にも渡って作り続けている。近年復刻された FENDER BLENDER CUSTOM に引き続き、フェンダーはビンテージなトーンとルックスを備えた新しいクラシック・ペダルのラインナップ拡充を決めた。詳しく見て行こう。

kon-tiki 2008/11/08

FENDER CLASSICS REISSUE PEDALSをテストする

ギターやベースほどの知名度はないが、フェンダーはクラシック・ペダルも50年以上にも渡って作り続けている。近年復刻されたFENDER BLENDER CUSTOMに引き続き、フェンダーはビンテージなトーンとルックスを備えた新しいクラシック・ペダルのラインナップ拡充を決めた。詳しく見て行こう。
Vue générale
この復刻ペダル・シリーズは FENDER BLENDER (オクターブ/ファズ)、VOLUME PEDAL、VOLUME-TONE PEDAL、PHASER PEDAL、そしてFUZZ-WAH PEDALで構成されている。今回のテストでは上記のうちフェンダー・ブレンダー以外の全ての製品をチェックする。 これらのペダルはひと目でビンテージそのものな印象を与える。頑丈で、大きく、重い!そして、重いのだ! メイド・イン・コリアにもかかわらず安っぽさは見られない。もしもこの5種類のペダル全てを買ったとしたら、しまいには恐らくそれぞれ別々のペダルボードが必要になるだろう。既に持っているペダルボードに1〜2個組み入れるだけでも採寸と計画性が必要だ。ルックスと操作性に関しては、ほとんど共通したビンテージ仕様に沿っている。 パッケージングもミニマムそのものだがスタイリッシュ。シックな黒いビロード状のストッキングのような素材で包まれ、お馴染みのフェンダー・ロゴが刺繍されている。クリスマスに暖炉の横なんかに置いておいたら無茶苦茶良い感じだろう。それ以外に箱に入っているのは他のペダルのカタログだけだ。取扱説明書はなく、必要もない。真に直感的なプラグ・アンド・プレイだ。 これらのペダルは全て、足でコントロールするパラメーターを中心に最低限のつまみだけ。FUZZ-WAH PEDALとVOLUME-TONE PEDALは賢いデュアルアクションのペダルプレートを備えている。つまり従来のワウワウ・ペダルのような前後の踏み込みだけでなく、左右にも調節できるのだ。そしてPHASER PEDALにはバックライト付きの大きなスピード・コントローラーがあり、フェーズシフトのスピードに合わせてイルミネーションが青と赤に変化するのだが、足で容易に操作できる。 それでは操作性やサウンドを検証して行こう。

CLASSIC REISSUE VOLUME PEDAL

Arrière
ことボリュームペダルに関しては装飾的なものは特にないし、基本的にこなして欲しい仕事をきちんとこなすことが求められる。このペダルがまさにそれだ。シンプルな流線型の(そして重い)ペダルは音量調節に特化している。パッシブ回路を採用しているので電源は必要なく、入力端子と出力端子、そしてチューナー出力端子を備える。基本的に必要なのはそれだけだ。こだわる人のために書いておくと、入力端子はペダルの右側に、2つの出力端子は左側にある。この小さなディティールは特定のセットアップに於いて便利だったり不便だったりするかもしれない。 パッシブなトーンコントロール回路を使用しているので、当然パッシブなギターに直接繋ぐのがベストだ。もしアクティブ回路のギターを使う場合や他のペダルをこのボリュームペダルの前に繋ぐ場合は、フェンダーによればベストなパフォーマンスを発揮するためにはアクティブなデバイスの出力インピーダンスが最低10kオーム必要とのこと。入力インピーダンスが250kオームで、出力インピーダンスはペダルの角度によって0から62kオームまで変化する。 ボリュームペダルをかなり使うギタリストである筆者としては、所有しているアーニー・ボールのボリュームペダルと比べてどうか、というところに興味を持っていた。第一印象は、堅牢性。ルックスもフィーリングもがっしりしている。全てメタルクローム(もちろんフット・マットは除いて)の外観と相まって艶やかで頑丈な印象だ。既に述べたように(そしてまだ述べ足りないくらいに)ボリュームペダルとしてもこいつは重い! しかしかさばって見えるにもかかわらず、実際にはアーニー・ボールのそれ以上にかさばるものはない。 サウンドに関しては、真にボリュームペダルかくあるべし、というものだ。滑らかなボリューム・テーパーは透明でノイズはない。確かにここに取説は必要ない。求められる機能を完璧に果たしている。ペダル位置がゼロのとき音漏れはなく、音量の変化はノイズなしで超スムースだ。
Arrière

CLASSIC REISSUE VOLUME-TONE PEDAL

ボリュームペダルと似たこのペダルは、ペダルプレートを左右方向に回転させることによってトーンをコントロールできる機能が追加されている。ペダル最上層の金属製プレートを左右にずらすように旋回させることでコントロールする。回転範囲は広くないので得られるトーン・パレットも限られているが、まやかしなしだ。違いははっきり聴いて判る。素早く回転させれば軽いワウワウ効果(そのために作られているのではないにもかかわらず)も得られるほどだ。もっともこれは脚が疲れるし見た目的にやや滑稽なので、あまりやらないつもりだが…ステージでは特にね。 より幅広いトーン・バリエーションがないのは残念な気がする。フェンダーはトーンコントロールを追加するのに苦労しただろうが、もっとバリエーションがあれば良かったかもしれない。サウンドに関しては、もっと正確に言えばサウンド・マニピュレーションに関しては、やはり透明で音楽的であり、トーン機能が更なる表現力を加えている。全体的に、どちらのペダルも堅実で価格に十二分に見合う価値を持つ。 ディレイをたっぷりかけたボリュームペダルのサンプルファイルを載せておこう。 Example 1, Example 2 デモビデオ

CLASSIC REISSUE PHASER PEDAL

Arrière
このフェーザーは少ないつまみで素晴らしいサウンドを提供してくれる。スピード・コントロールは大きく平らな、つまみというよりは大きなダイヤルのような形状で、位相変化の周期を自然にコントロールできる。ここで面白いのは位相変化の周期に合わせてコントローラーのイルミネーションが青と赤に交互に変化すること。そしてこのコントローラーはレリーフ状でペダルのトップに位置しているため、足で踏みながら回すことで容易に調節できる。見た目もかっこいいしサウンドの方もとてもいい。 他の2つのつまみは側面にマウントされている。『Intensity』はエフェクトの強さを、『Frequency』では位相変化で影響を受ける周波数を調整する。後者を反時計方向にめいっぱい回すと低音域、時計方向にめいっぱい回すと高音域が最も影響を受ける。その他については、オン/オフ・スイッチは「トゥルー・バイパス」。フェーザーは9ボルト電池で動くが電源アダプター(別売)も使用できる。入出力インピーダンスはそれぞれ470k/4.7kオームで負荷インピーダンスは50kオーム以上が推奨されている。 前述したように、このペダルの音は素晴らしい。同種のフェーザーの中でも優れたユニークなサウンドで、望めば非常に薄い効果も可能だが、それだけでなく強烈ないわゆるフェーザーサウンドも得られる。普段はフェーザーを使わない人や自分の音楽のスタイルには合わないと思っている人にすら、このペダルは嬉しい驚きをもたらすだろう。控え目なセッティングでは歪むことなしにある種液体のような暖かさを加えることができる。一方、もし望むならほとんどレスリー・スピーカーのようなサウンドにすることも可能だ。
Arrière
しかしながらいくつか気になる点もある。まず第一に、こんなにも大きく重い必要があるのだろうか? シリーズの他のペダル同様に全くもってがっしりしているが、ほとんど平均的なボリュームペダルと同じくらいの大きさと重さなのだ。もうひとつは側面にマウントされたつまみ。控えめに言っても調節するのは簡単ではない。つまみは保護のために本体に埋め込むように取り付けられているため、ひねるのが容易ではないのだ。特にライブ中や、筆者のように指が太い場合はなおさらだ。そしてこの素敵なフェーザーの最後の心配事は、ある程度のノイズがペダルから出ること。位相エフェクトに伴ってやや「ごろごろ」いうのだ。もし全てのセッティングをフルにしていてアンプの音量を全開にしている場合は、まるでハーレーダビッドソンのアイドリングのような音になる。大音量の場合にはなかなか迷惑だ。 これらの問題にもかかわらず、このペダルは本当に楽しい。サウンドは魅力的だし、フェーズ・スピードを示す機能のライティング効果もとてもナイスだ。 それに足で速度を調整することができることは、本当の強みだ。他のつまみもそのようになっていないことは残念でならない。ペダルはもうひとつ平らなダイヤルを配置できるくら充分大きいのだから。しかしたぶんそれは望み過ぎというもので、オリジナル・モデルに沿わないだろう。 デモビデオ

CLASSIC REISSUE FUZZ-WAH PEDAL

Arrière
このモデルは最も重いのだが、実はペダル2台分をひとつにしたものなのだ。他と同様とても解り易いデザインでつまみはなく、スイッチやセッティングは最小限。VOLUME-TONE PEDALのように2方向のコントロールを持つ。ペダルの踏み込み加減によってワウをコントロールし、左右に回転させることでファズのレベルをコントロールできる。ペダルの両側にはそれぞれファズとワウをオンにする踏みスイッチがある。足でコントロールするのはこれしかない。ペダルの下はエフェクトのかかる順番を変えるスイッチ(ファズ→ワウまたはワウ→ファズの順番を切り替える)とファズのボリューム調節(ファズを切った時のギター音量のバランスをとったりファズによってブーストする音量を調節することができる)がある。接続端子に関しては、入出力がひとつづつとDCアダプター(別売)端子だけだ。 これは今どきのモダンなワウやファズが備える機能を検討した場合には特にだが、あまりにも簡単過ぎるように思われるかもしれない。だがこのペダルを実際に使用すると不足は何も感じない。足を使うだけで多彩なトーンが得られるからだ。ワウの範囲は最も広いという訳ではないにもかかわらず、今まで聴いてきたほとんどのワウ(とりわけ最近のもの)よりも自然で音楽的な素晴らしいサウンドだ。トーン・バリエーションは至極滑らかで、ペダルの角度を決めて足を離しても動いたりしない。しかもワウをオンにして適当な角度(特に全開)で足を離しておくだけでもいくつかの良い感じで有用なトーンが得られることに気づいた。特にファズと組み合わせるとバッチリ。ほとんどのワウではこうは行かず、典型的なワウ・エフェクトを得るように常にペダルを動かしていないと、どのポジションで固定しても大抵凄く鼻にかかったサウンドになるか鋭くなってしまうかのどちらかだ。
Arrière
ファズに関してもやはり素晴らしいサウンドで、左から右へフット・コントロールすることでかなりの表現ができる。確かにビンテージなサウンドで、操作すればジミヘンやクリームっぽいサウンドを発見するだろう。ペダルの底のファズ・レベルの調節は、ファズをかけたときの適正な音量を得るのに便利だ。足で調節するような、もっと容易なやり方でコントロールできないのは残念だが。回すのにはドライバーのような形状の薄くて固いものが必要なので、調節するのはちょっと難しい。これはもっと簡単にできたはず! エフェクトの順番を切り替えるスイッチの方は遥かに簡単で、ペダルのサウンドを変えるのにもとても効果的だ。 このペダルのマイナスポイントは多くはない。重さとファズ・レベルの調節に関しては既に述べた。上下左右方向のどちらがどっちのエフェクトか、忘れっぽい人には最初は操作に慣れが必要だろう。しかしこれは欠点というわけでもない。また、LEDがないのでエフェクトがオンになっているのかオフなのかが見ただけでは判らない。スイッチがペダルプレート表面よりやや低いためにある程度の角度で踏まねばならず、最初は筆者もスイッチを踏むのがやや難しく感じた。ペダルのワウ・レベルの角度を変更したくない場合には特にだ。 デモビデオ

結論

カリフォルニアのノウハウをメイド・イン・コリアで。これらのビンテージ復刻ペダルは2つの世界のいいとこ取りだ。すなわち、高品質の製品を比較的手頃な価格で。装飾的なセッティングや調整も多くはないかもしれないが、間違いなく良品だ。それに輝くクロームのルックスは多少装飾的な要素とも言えるだろう。フェーザーは例外だが、その代わりクールなバックライト付きダイヤルがある。これらのペダルは重くてかさばるにもかかわらず、ルックスもフィーリングも、そして何よりサウンドもビンテージだ。いくつかもっと違うやり方でやれただろうと思われる部分や短所もあるが、トータルで見るとこれらをペダル・コレクションに加えることは誰にとっても満足な結果をもたらすだろう。そしてこのような品質を持つフェンダー製品の割には高くない価格を考慮すれば、さっそく試しに行って、最終的に全部ではないにしてもひとつ買うというのはありだろう、そうしない理由はあまり見つからない。
  • 価格
  • 堅牢性
  • サウンド、特にファズとフェーザー
  • クロームやバックライト・ダイヤル等ナイスなルックス
  • ファズ/ワウやボリューム/トーンの2方向コントロールによる表現力
  • ボリュームペダルの透明性
  • 滑らかなペダル動作
  • 重くてかさばる
  • フェーザーのノイズ
  • FUZZ-WAH PEDALの慣れを要する踏みスイッチやアクセスが難しいファズ・レベル調節
  • VOLUME-TONE PEDALのやや狭いトーン・バリエーション