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未知のリスニング環境に置かれたら

モニタリング・システムに慣れる方法

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外部スタジオ使用時はもちろん、モニタースピーカーを新調したり、引っ越した場合など、実際にミックス作業を進める前にそのリスニング環境に慣れることは非常に大切です。この重要なステップも下記に挙げる効果的なワークフローに従えばほんの数分で完了します。

理由

Mastering your monitoring system

素晴らしいミックスを仕上げる能力は、お使いのモニタリング・システムの弱点を知っているかどうかにかかっています。例えば、スピーカーとルームの相性が高域を協調してしまう関係性にあるとして、あなたがそれに気付いていないと仮定しましょう。恐らくその部屋で仕上げたミックス音源は、他のリスニング環境で聴くと高域の欠けた「抜けの悪い」サウンドとなっているでしょう。しかし、あなた自身がこの問題を認識できていれば、作業環境によって引き起こされる音響的な不均衡を遥かに簡単に補正することができるはずです。

それでは、そのためには一体どうしたらいいのでしょうか。

モニタリング・システムをチェックするのに特に道具は必要ありません。コンピレーション CD、USB スティックもしくは MP3 プレイヤーのいずれかがあれば十分でしょう。この中に、特徴的な鳴りを聴かせる周波数帯域を含んだ音源を「リファレンス・トラック」として収めてください。例えば、ある曲はモニタリング・システムのダイナミクスの確認用、別の曲はステレオ・イメージングの確認用、といったように分けると良いでしょう。これらのリファレンス音源を流せば、作業環境の音響的な弱点が分かり、ミックス作業がしやすくなるでしょう。

トラックの選び方

下記のアドバイスを参考にしてあなたにとってベストなリファレンス・トラックを選択してください。まずリファレンスとなる音源は非常に高いオーディオ品質である必要があります。MP3 やその他の圧縮ファイル形式は避け、最低でも 16 bit/44.1 kHz の解像度を持つ WAV ファイルを使用してください。

さらに、作業環境のダイナミック・レスポンスを図るための音源ですから、ダイナミクスの欠けたマスタリング音源は使わない方が無難でしょう。

Mastering your monitoring system

自分の音楽的な好みは考慮せずに音源を選ぶのも大切なポイントです。リファレンス・トラックを作る目的は、大好きな音源を大音量で楽しむことではなく、作業環境の音響的弱点を発見することにあるのです。私は決してレゲエのファンではありませんが、3D サウンドのイメージングを確認するために「ルーツ」音源を一曲用意しています。

しかし、丸々一曲を用意する必要はありません。各リファレンス音源のある特定の側面がモニタリング・システムの弱点をチェックするのに役立つのであれば、その部分のみを抜き出した 1 分程度の音源でも全然構わないのです。

音源が多過ぎても混乱の原因になりますから、6~7 曲、最大でも 10 曲で十分でしょう。繰り返しますが、各トラックにはサウンドのある特定の側面をチェックするのに役立つ情報が入っている必要があります。私は、ステレオイメージ用、低周波確認用、高周波確認用、ダイナミック・レスポンス確認用、3D イメージングの確認用、そして全体の音像チェック用と計 6 曲を用意しています。

そして最も大切なのは、あなた自身がこれらの音源を完璧に把握していることです。これらの音源が理想的な環境下でどう聴こえるべきなのかをあなた自身が理解できていれば、新しいリスニング環境の良し悪しをかなり正確に把握することができるでしょう。自分自身でミックスした音源も躊躇せずにリファレンス音源として使用してください。時間をかけてミックス作業を行った音源ですから、長所や短所も含め詳細にいたるまでを把握できていることでしょう。このような音源を使わない手はありません。

最後に

Mastering your monitoring system

新しいリスニング環境に慣れるために最初にすべきことは、リファレンス音源を最低 10 分は流してみることです。この作業は体系的に行ってください。簡単ですし、すぐに終わります。仮にもう 15 分余計に時間が取れるなら、もう一つアドバイスがあります。私はしばらく前から『TrainYourEars EQ Edition』という周波数認識トレーニング用のソフトウェアを使っているのですが、新しいリスニング環境に置かれた場合、まずは自分のリファレンス CD を聴き、次にもう 15 分時間が取れれば、このソフトのクイズを使って自分の耳を「調整」しています。クイズが終わったら、結果を自分の平均スコアと比較すると、自分の脳が新しい環境に慣れたかどうかがすぐ分かる、という訳です。非常に便利なツールですから、是非試してみてくださいね。

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